§49. 写真からシグネチャ用の画像を作成する

 本来は写真からシグネチャ用の画像を作成するチュートリアルです。途中で写真が油絵化したようになります。油絵化のフィルタもありますが、自動処理は面白くありませんし、期待した結果が得られないことが多いです。手動で油絵化をする際に参考になると思います。本家のチュートリアルでは、画像の一部を切り抜きフォーラム等で使用するシグネチャ(署名を兼ねた画像)を作成していますが、作例では、画像全体を使用しています。画像を巧みに取り扱えるとイマイチの写真が活き活きとしてきます。簡単な技法なだけに、汎用性が高いように思います。GimpTalkのチュートリアルから、F14m3d_Sky Full Fall Manip Tutorial を参照しています。

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     完成画像。

Step1-1 オリジナル画像。

Step1-3 ガウシアンぼかし適用後。

Step 1

 油絵風に。

    1/ まず、任意の画像を開きます。
     作例の画像は、滋賀県の比良山系、堂満東稜道にあるノタノホリという名の池です。

    ファイル>開く

    2/ 背景レイヤーを複製します。

    背景レイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    レイヤー名=背景コピー

    3/ 背景コピーレイヤーに対し、ガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径: X=2 Y=3 

    4/ 背景コピーレイヤーに、ノイズを追加します。

    フィルタ>ノイズ>つまむ

    設定:
    乱数種=任意
    乱数化=50 
    繰り返し=35 

    これだけで油絵風になったので、実画像を表示しておきます。

Step1-4 実画像。

Step2-1 レイヤーモードと不透明度変更後。

Step2-4 モーションぼかし適用後。

Step2-5 レイヤーモードと不透明度変更後。

Step2-8 完成。

Step 2

 仕上げ。

    1/ 背景コピーレイヤーの、レイヤーモードと不透明度を変更します。

    レイヤーモード=明度
    不透明度=65%

    2/ 可視部分をコピーします。

    編集>可視部分をコピー

    3/ クリップボードのデータをペーストします。

    編集>クリップボードから生成>レイヤー

    レイヤー名=クリップボード

    4/ クリップボードレイヤーに モーションぼかし を適用します。

    フィルタ>ぼかし>モーションぼかし

    設定:
    ぼかしの種類=線形
    長さ=10 
    角度=114

    5/ クリップボードレイヤーのレイヤーモードと不透明度を変更します。

    レイヤーモード=焼き込み
    不透明度=30.0

    6/ [OPTION] 必要に応じてトリミングします。

    7/ [OPTION] テキストを追加します。

    8/ [OPTION] 最後にクリップボードレイヤー中から、木の葉の緑と躑躅のピンクをスポイドツール抽出し、クリップボードレイヤーに対しグラデーションマップを適用しました。

    色>マップ>グラデーションマップ

    描画色=躑躅のピンク
    背景色=木の葉の緑

    完成です。下に実画像とバリエーションを示しておきます。
    シグネチャ用にするには、完成画像の拡大/縮小、トリミング等を行い、必要ならテキストを入力してください。

途中の油絵風画像(再掲)。

完成画像。

バリエーション。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO